
少し時間が空いてしまいましたが、
6/21のエントリで触れた“百間町帰りの寄り道先”は何かと申しますと、最近、丸子町の
長野計器の工場に保存された、上田交通別所線の“丸窓電車”のうちの1台・モハ5253です。
保存に到る経緯は、
このPDFの6頁をごらんいただくとしまして、イヤもう、個人的には現役時代も放置時代もよく知っている電車だけに、その徹底したレストアぶりには感涙を禁じ得ませんでした。そりゃ細かいツッコミを入れれば、末期は手スリと保護棒は磨き出しじゃねえよとか、ベンチとライトケースの色はチト明るいんじゃないのetc.とありますけど、車体色やレタリングの再現はほぼ完璧といえるレベルですし、そして足回りも単純にペンキで塗り固めたわけではなく、ヘタすりゃ電気通せば動くんじゃないかというくらいに手が入っています。さらには、日曜だというのに社員の方が常駐して見学者の対応をされている―いち企業の記念物、というレベルを超越したタダならぬ執念を感じました。感激の一言です。
他人事めいた言い方で気はひけるのですが、あとはただ、永続的なメンテナンスがなされることを願うばかりです。露天保存だけに、気がかりではあるのですが…

▲左上:現役時代(1985.12)/右上:中塩田放置時代(2003.1)
そして下が現在の保存の姿。放置時代からの劇的ビフォーアフター(w)がよく判ると思います。

▲左:現役時代の車内(1985.3)/右:現在の車内。左側はショーケースになっていて、自社製品や丸窓に関する各種資料を展示。正面のモニタでは各種ビデオを上映。私たちが訪れたときには、中塩田からの搬出作業時の壮絶?な映像を見せていただきました。

▲保存車の床下機器の様子。まるで今すぐにも動き出しそうな仕上がりです。
長野計器の5253は、その設置方法ゆえに、わざわざ屈み込んだり地面に腹ばいになったりしなくても床下をこのように撮影・観察可能なことも特色。モデラーには嬉しい余禄です。
※写真はすべてクリックで拡大/特記以外2005.6.19撮影
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- 2005/06/27(月) 04:30:27|
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