作業部日誌V3

        

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ウチの1号機ものがたり【2】

下に掲げたガサガサな写真は、かろうじて記録されていた“亀の子”1号機の、完成から1年と経っていない頃の姿である。

kame_1981_piano.jpg

撮影時期は1981年の恐らく前半。110カメラで撮ったピンの合いもへったくれもないネガから超拡大したものだが、古くからのナローファンの方なら、後ろに並んでいる面々も含めナニが写っているかは大体お判りいただけるのではないかと。

自分の鉄道模型の事始めはNで、興味の対象も主に国鉄本線モノ優等列車だった(じつはブルトレ小僧な時代もあったのである)が、TMS 386号('80-4)に載ったレイアウト『思川鉄道』を見て、何かクるものがあってナローに興味を持った。
追って『ナローゲージ・モデリング』も手に入れて貪るように読み耽り、本格的にHOナローへの転向を決意、材料を手に入れんと、勢い込んで初めて珊瑚模型店(以下 珊瑚と略)を訪れたのが確か'80年の夏~秋頃だったように思う。

そのときに買ってきたのは、乗工社のパワーユニット・無蓋車ト・頸城ハ6、PECOの009線路、金属板やパイプなどなどの素材類で、中に『亀の子』の姿はなかった。
じつは入門の頃、最初の動力車として(無謀にも)井笠のコッペル―端的にいえば、オソレ多くも『ナローゲージモデリング』に載っていた和久田恵一さんのコッペルそのものを自作しようとしていたのである。
あの作品に対する憧れが最大の動機だったのはいうまでもないが、乗工社(以下J社と略)から当時出ていたB型コッペルのキットは値段が高い+ハンダ付組立指定に恐れをなしたのと、そもそも井笠のとはカタチが違うから、という理由もあった。しかしJ社のプラフレームのパワーユニット(以下PUと略)+上回り洋白板等の自作で挑むも、当然というべきかあえなく挫折。

kame_koppel_zangai.jpg
▲これがその自作コッペルの残骸。自分で言うのもなんだが、いったい何がしたかったんだ俺。

とにかく、何も動力車がないことにはハナシにならんというわけで、追ってJ社『ポーター亀の子』のキットを買った次第である。
こう書くと、半ば“仕方なく”選んだようにも取れてしまうかもしれない。
J社のPUシリーズ製品群は、皆様もご存知のとおり、かなり大胆なデフォルメや省略がなされているのが特徴であり、それが独特の持ち味でもある。ただ、実物の知識も色々吸収途上のクソガキ(w)だった当時の自分にしてみれば、ロッド廻りの省略は正直いって大いに不満であり、その後もPUシリーズの蒸機モノにはそれほど積極的に手を出していない。
しかし“亀の子”だけは、後年リリースされた“リオグランデ・ミニランド”シリーズと並んで、フラットな輪芯とプラ製のメインロッドでも充分許せるくらいに、そのキャラ立ちが気に入っていた。だからこそ、自作コッペルを諦めた瞬間、真っ先に候補に挙がったのだ。
むろん、キットの値段が一番安い部類だったというのも、フトコロのさびしいクソガキには重要なポイントである。当時、HOナローの動力車でキット価格最安はJ社ジェフリーの4,600円、次いでJ社亀の子・酒井型DLと珊瑚の沼尻ガソが4,800円だった。

kame_to_ha6_boxes.jpg
▲初めて買ったキットの元箱とその中身のいま。頸城ハ6はジャンクに成り果てたが、『ト』は今なお現役。

手に入れた亀の子のキットは、まだプラケースではなく例の白い紙函入り。集電ブラシは組立説明書に記載の車輪裏面当てのタイプではなく、実際にはVer.2というべきステンレス製で踏面から集電するタイプが同梱されていた。
さっそく組み立てて、キャブ・サドル・シリンダーを、当時はまだタカラのブランドだった『鉄道カラー』で湘南電車のグリーン=緑2号に塗装。ちなみに、当時の亀の子は煙突とボイラーが黒メッキ済で塗装不要だった。金属キットながら接着剤でも組める構造、同社製品としては珍しくテキストの多い丁寧な説明書も併せて、ビギナーの取り込み・ひいてはナロー普及への足がかりとせん事を強く意識した戦略商品だったことが窺える。
与えたナンバーは、1号機にもかかわらず『5』。1号機に1ってのはまんますぎてイヤだ、とクソガキなりの天邪鬼が発露し、プロトタイプの一つであろう上野鉄道5号機にあやかってみたわけである。プレートは前がだるまやの明治の蒸機用切抜文字、キャブ側面は珊瑚の店頭のジャンク函から拾ってきた正体不明の朱入り枠付プレート(後年、J社のNゲージ2軸市電キットに付属の系統板と判明)を使った。

kame_no-plate.jpg

その後、ナローの車輛はじわじわと増えていったが、最初の数年の間は何だかんだで一番のお気に入りはこの亀の子で、実際に走らせる機会も一番多かったように思う。
ただ、たくさん走らせた…のは、残念ながら、純粋に運転を楽しむためではないことが多かった。
この時代のPUシリーズを経験された方はもうピンとこられたであろう。そう…ご多聞に漏れず、プラフレーム&キャラメルモーターとの暗闘の日々が始まったのである。

【1】にもどる
【3】へつづく
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  1. 2009/01/21(水) 01:37:05|
  2. 工作(模型)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

PU祭り、やりましょう!

亀の子・・・「祭り」に集まるおっさん達のほとんどが思春期お世話になったのでは?(プレイボーイか)
J社の戦略、ちゅか目論見、見事ですねぇ・・・
戦略商品の一発目にこんなフツーじゃないカタチの機関車を選んだセンスもタダゴトではないと思いますし、(自分は広告を見るまでこの機関車知りませんでした)プライスにも驚きました。ただ、少し高くなっても、キットの足回りが「組立調整済」で入っていたら」と・・・ナロー人口、今の3倍4倍居たんじゃないかと思ったりするワケです。
もしかすると「、亀の子の子供達」が散財する祭り会場の中央にJ社のブースがデンと構えていたかも、ですね。 
  1. 2009/01/21(水) 15:03:57 |
  2. URL |
  3. ナガウラ #vnrHYOb6
  4. [ 編集]

第2章 楽しませて頂きました。
それにしても、当時の箱を取って有るトコがスゲェ~ッス! オイラを含めてそんじょそこらのクソガキ(^^)には出来ん!

>そういえば私なんかよりずっと“本物の鉄”な某男爵はお元気なのでありましょうか。

生きが良いかどうかは解りませんが、連れました!

  1. 2009/01/21(水) 17:23:02 |
  2. URL |
  3. 牧場 #-
  4. [ 編集]

亀欲しかった&続きも楽しみに・・・

同じく、楽しく読ませていただきました。
カメさん、欲しかったです(遠い目)。
さらに遣り繰りの厳しい当時の●●ガキ(cjmさんよりはだいぶ年上だと思いますが)としては
そのお金すら出なかったので。

そういえば当時から「お金のかからない風景いじり」をメインにしてたような気がします。
まともな編成を組める車両が揃ったことは今日に至るまで無し。
そろそろまともな車両工作ができるようにならないとレイアウトだけの「廃線」になってしまうなあ・・・

おっと、個人の話が長くて申し訳ありませんでした。
近々自分のトコでやります(汗)
では第3話も楽しみにしています。よろしくお願いします。
  1. 2009/01/21(水) 19:02:38 |
  2. URL |
  3. 栂森@自重中 #JalddpaA
  4. [ 編集]

 こんばんわ。
J社フェチの末席を汚しておる端くれとして、
楽しく読ませいただきました。
もちろん、続きも楽しみにしております。
ウチにも黒いのが1台転がっております(しかも不動)。
http://www.asahi-net.or.jp/~bw9t-ymgs/rimage/poter.gif
シリンダーだけ塗装を忘れているんですよね・・・。

ガキのやりそうなことです。
  1. 2009/01/21(水) 22:09:49 |
  2. URL |
  3. やまぎし #tMJS4hz.
  4. [ 編集]

もしもし亀よ亀さんよ~

>勢い込んで初めて珊瑚模型店(以下 珊瑚と略)を訪れたのが確か'80年の夏~秋頃

まだ「冬の時代」が来る前ですね。

>キットの値段が一番安い部類だったというのも

そうそう。亀の子と酒井型DLが4800円だったんですよね。でもって、加藤型DLが6000円。この1200円の違いはガキんちょにはでかかったですよね~。
当時、関水のNゲージEF65とEF70が4500円、ナローのネタによく使われたトミーのCタイプディーゼルが1900円でしたね。

そういえばウチにも最初に買った酒井型DLの白箱が残っています。
  1. 2009/01/22(木) 00:57:52 |
  2. URL |
  3. keuka(ポン引き) #NUpTSsbk
  4. [ 編集]

亀だけに亀レスですいません

皆様コメントありがとうございます。週後半お仕事炸裂系だったものでレスが遅くなってすみません<(_ _)>

>ナガウラさん
いやはや。ここ数日いただいたコメントだけでも“亀の子チルドレン”(だった方)がいかに多いか身にしみてます。
PUも祭内祭のネタとしていいですね!(いつやろうか)

>牧場さん
おお!すばらしい釣果です!真・ダウト47の力ですね(^^)

>栂森さん
お体のほうは大丈夫ですか?…って、そろそろ再開モード中かもしれませんが(^^)どうかご無理なさらず。
J社亀、今はたまたま市場にありませんが、数年前にも塗完とはいえ再生産の実績はありますし、みんなで五反田方面に向けて念波を送ればそのうちきっと(キラキラ)

>やまぎしさん
嗚呼、動輪のない下回り…うちにも亀ではないけどこんな姿のやつがいます。
イモンさんには、ぜひ動輪とギアと押さえ板も売ってほしいものです…よね?

>ポン引き氏
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
オラもホントは加藤がほしかったけど1,200円の差に負けて酒井型を買ったクチよのさ。コッペルは加藤のさらに倍だったわけですから“とんでもない、と~んでもない”状態でしたねえ。
ちなみにウチの酒井型は後年ラジエータと屋根カーブをいじって加藤風に化かしてやりましたです。

書込みではないですが、みのるさんも釣られていただいてありがとうございます!
第3話は週末中になんとか…
  1. 2009/01/24(土) 23:07:11 |
  2. URL |
  3. cjm #PBKNf/Mk
  4. [ 編集]

オネガイ

PUも祭内祭のネタとしていいですね!(いつやろうか)
「PUもの」は自分がモケイからちょっと(30年ほど)目を離したスキにほとんど現れては消えてましたので、一度フルコンプを生で見てみたいっす!(無理か)
二年先、三年先でも御一考を!
  1. 2009/01/25(日) 12:19:56 |
  2. URL |
  3. ナガウラ #vnrHYOb6
  4. [ 編集]

釣られました

こんばんは。コチラではご無沙汰しております<(_ _)>
調子にのって釣られてみましたら、レストアするような模型は無いわ、話題(ネタ)になるような車両はないわで、散々でした(苦笑)。第三話を楽しみにしております~。
  1. 2009/01/25(日) 17:02:55 |
  2. URL |
  3. みのる #h9yGrgGM
  4. [ 編集]

>ナガウラさん
考えま~す!来年以降で!
なぜならもう今年のネタは決まっ(ry
しかしフルコンプですか~。けっこう無限の大事業になりそな予感…

>みのるさん
お呼びたてしてしまったみたいでスミマセン<(_ _)>
いや、ウチも昔のは「それはないだろうw」なものばかりで、ほぼ新製復元なんていう荒業でも使わないことには…状態ですのでお気になさらないで下さい。
ちなみにガソとサハ、どちらもウチでは2台目(の動力車と客車)なんですよ(^^)
  1. 2009/01/25(日) 23:18:59 |
  2. URL |
  3. cjm #PBKNf/Mk
  4. [ 編集]

あ、すいません。
私も釣られてみました。
  1. 2009/01/26(月) 00:37:57 |
  2. URL |
  3. やまぎし #tMJS4hz.
  4. [ 編集]

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