気がつけば、今年も残すところたったの10日強。
あああ年賀状作んなきゃ!…と追い詰められてやっと手をつけはしたものの、みごとに途中で飽きて現実逃避モード発動w、ンヶ月前に書きかけでオクラになってたネタをサルベージして仕上げてみたのでみてみてね。
(ダメだこりゃ)

▲TC-1を付けた状態のGX100
目下のウチのメインカメラは、
リコーのGX100である。
この機種、ここを見てくださっている皆様の多くはご存知かと思うが、リコーお家芸の接写の強さに加え、マニュアルを含めた絞り優先の露出制御が可能なため、被写界深度を稼ぐ必要のあるレイアウトやジオラマの撮影にはうってつけ。
さらに手ブレ補正のおかげで、運転会の会場や工作台のような室内環境でも手持ちで気軽に撮影ができるとあって、一部では『模型撮影に最適なデジカメ』としてもひそかな人気者だったりする。なんせ後継のGX200も含めると、近しい知り合いのナローゲージモデラー
だけで
ざっと5、6人ユーザーがいるんですよ!なんだか
杉山さんのベビークライマックスなみの普及率だネ!(どういう喩えだ)
さて、自分の場合、実物鉄でもこいつをほぼ絶賛愛用中ではあるのだが、実車撮影においてはひとつ大きな弱点があった。ズームのテレ側が135判相当で72mmまでしかないので、“走っている列車を撮る”のが苦手科目だったのだ。
ゆえに、そのテの撮影に関しては、引き続き
30年落ちのロートル銀塩機に頼るか、いっそデジタルSLRに手を出すか…と微妙に悩ましい日々であったが、この夏にリコーから
TC-1と称するGX100・200用のテレコンバージョンレンズが発売になった。これを付けると、135mm相当の焦点距離が得られるという謳い文句である。
アダプターを含めると量販店でも20,000円前後になるから、コンデジのアクセサリとしては結構なお値段ではあるが、GX100一台ですべて事足りるならそれに越したことはない、というわけで買ってみた。
以下はその結果。いくらか試し撮りをしたのちに、ホンチャンとして池上線を撮ってみたもの。一部の画像は、未加工の原画を別鯖にうpしてリンクを貼ったので、画質やExif情報に興味のある方はどうぞ(一コマ3.5MBくらいあるので注意)。
★写真すべて、東京急行電鉄池上線・目蒲(多摩川)線 2008.7.26
リコーCaplio GX100+コンバージョンレンズTC-1(135判で135mm相当)/焦点はMFモードで∞固定/3,648×2,736pixel または 2,736×2,736pixel・画質FINEの原画を横幅500pixelにリサイズ(トリミング・色調修正ナシ)

▲7901F(前より7701+7801+7901) 石川台―雪が谷大塚
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未加工原寸大画像
▲7662Fと1320Fの離合 雪が谷大塚―石川台

▲雪が谷検車区に憩う 左から7912F・1022F・7902F・1019F
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未加工原寸大画像
▲池上線80周年ヘッドマークを掲示の1313(1012F) 奥に見えるのは7906 雪が谷大塚

▲デハ7712(7912F)の横顔 雪が谷大塚
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未加工原寸大画像
▲7813F 石川台

▲石川台に進入する旧7000系列きっての異端車・7915F(前から7715+7815+7915)
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未加工原寸大画像
▲旗の台駅は依然改良工事続行中 7907F

▲蒲田駅を望む 左から1020F・7905F・7102F
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未加工原寸大画像
▲雪が谷区の新鋭・(新)7000系。今までの東急車らしからぬ前頭形状と、
子会社の旧塗装をパクったにインスパイアされたと思しきカラーリングが特徴。7101F(前から7301+7201+7101) 矢口渡―蒲田
実際にTC-1との組み合わせで使ってみた感想を簡潔に記すと、
○=画質の低下はほとんど感じず、実用上支障なし。歪曲収差がほぼ是正されるのもうれしい。
△=タマが意外と重く、HA-2アダプターと本体間の取付強度にやや不安が
×=AFでまともに遠景のピンが合わない…そう。接近戦はまだいいが、野に出て実物のデンシャ相手の勝負だとAFがダメなのである。導入に合わせてファームウェアのアップデートもしたが、合焦までにジーコジーコと迷いがちなうえ、撮影後にプレビューをチェックしてみると軒並み前ピンときたもんだ。
さすれば、焦点調節を∞固定モードにしたらどうかと試してみたら…
∞固定モードのくせに無限遠が出てねえよ!(個体差の可能性もあるが…)
すったもんだの挙句、少なくともウチの機体に関しては
MFモードにして、且つ手動で∞にすると無限遠が出るということが判ったので、上に掲げた画像はすべてそのやり方で撮っている。
実のところ、撮像素子の小さい(GX100のそれは1/1.75サイズなので凡百のコンデジの1/2.5よりは若干大きいが)カメラゆえに、135mmクラスの望遠でも、本線用大型車輛のカタシキや走りのような、被写体へのディスタンスが10m以上ある条件なら、ピンは無限遠にしておけばすべてカタがついてしまうのだ。それゆえ、ピント合わせに神経を使わずにシャッターチャンスに集中できるから、レリーズのタイムラグさえ会得していれば、走ってくる列車をフレームのギリギリまで引き込んだ画も思いのほか楽に撮れる。
コンデジは、ボケを活かした画を撮りづらいことや画像の立体感に欠ける点をしばしば謗られるけれど、“長ダマ・ISO100・1/500sec以上の高速シャッター・開放絞り”という条件でも、列車の編成のアタマから後ろまでピンが合うというのは、135判以上のカメラには逆立ちしてもマネできない美点であろう。
たまには前後ボケボケの写真も悪くないが、自分の鉄道写真は基本的に記録性重視のスタンスってこともあるし、今回お目にかけた程度の画質が得られるなら、デジタルでウスラでかいSLRにわざわざ手を出さなくとも当面はやっていけそうかな、というのが正直な感想。
…つか、それ以前に
デジイチとか買うようなお金ないしな!orz
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- 2008/12/21(日) 12:49:40|
- 外出(鉄)
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| トラックバック:0
-
| コメント:4
謹賀新年今年もよろしくお願いします。
年末はSMBC+NIOEの件でお騒がせ相済みませんでした。
(結局入手できず、、、)
仕事柄「何買えばいいですか?」みたいなこと良く聞かれるんですが、デジカメに金かけすぎるあまりお金がなくなっちゃって「結局何もできなかった」なんて笑い話のような実話も沢山あることを考えると、良い選択だと思いますよ>リコーのデジカメ。
とかいいながら某社フルハイビジョン付き最新機種買っちまいましたが、、、、、
- 2009/01/05(月) 12:36:25 |
- URL |
- DPstyle #HJJNHnOA
- [ 編集]
>DPstyleさん
今年もよろしくお願い致します。
NIOEダメでしたか…やっぱ売れてるんですねえ。
私がデジタルSLRに手を出しあぐねているのは、周辺投資も含めた金銭的な問題もさることながら、ミラーボックスとプリズム抜きのコンパクトな筐体で視差ゼロの撮影が可能なことこそがデジカメの最大のメリットなのに、なんで銀塩時代と同じようなウスラでかい筐体を担ぎまわらねばならんのか…という辺りにいまいち納得がいかんというのもありまして(^^;)
- 2009/01/06(火) 03:43:14 |
- URL |
- cjm #PBKNf/Mk
- [ 編集]
>シバッチさん
おひさです。
本当はコンパクト機でカタがつくような取材仕事なんだけど、相手にハッタリ効かさなイカン都合上仕方なくSLRを担いでく…という本職の人の話はよく聞きますね。“お仕事風情”のプラス面というべきか。
- 2009/01/16(金) 03:50:27 |
- URL |
- cjm #PBKNf/Mk
- [ 編集]