ひさびさにマトモ?なネタをお目にかけましょう。
月曜から火曜にかけて、めずらしく出○で山陽方面に行くことになり、むりやり時間を捻り出して笠岡に立ち寄りました。そう…お目当ては駅近くの陸橋下に保存されている井笠鉄道のホジ9です。
じつはここには、20年近く前にも一度
訪問したことがあるのですが、そのときの状態はかなりの荒れ放題で、少々悲しい気分になったことを覚えています。
なにしろ井笠のホジ7~9は、私にとって最もお気に入りの軽便気動車でして、中坊の頃に乗工社の梅鉢単端を必死に改造して
こんなもんをこさえたこともあるくらいだったのですから。
しかし、その後
etopirikaさんのサイトで綺麗に塗りなおされた姿を拝見したときには思わず胸を撫で下ろしたものです。

さて、今回の久々の対面は慌しいものでした。笠岡駅に滞留可能な時間は僅か20分余。福山から乗ってきた転クロ改造の113系特保車から降り立ち、駅前風景を慌しくスナップしつつ駅西側の陸橋へ。左手には軽便が在った頃を今なお強く彷彿させる笠岡駅の構内、右手には井笠の本社を望みつつ早足で陸橋の上を進み、国道2号を渡ったところでイッキに駆け下りていよいよホジとご対面!となったのですが…

果たして、憧れの君の姿はといいますと、
あんまし昔と変わりませんでした(苦笑)
すっかり褪せた塗装、落書き、片側盗まれたヘッドライト…上記のetopirikaさんのサイトの写真の撮影日がちょうど4年半前ですが、それしきでこうも変わってしまうとは。
まあ、塗装の傷みについては、目の前が漁港で、いかな外海に比べれば穏やかな瀬戸内といえど潮風をモロに食らう環境ですから致し方ないところでしょう。
後2者は何ともやるせない話ですが、このホジの場合、窓ガラスが全て除去され、扉も開きっ放し(で固まって閉まらなくなっている)という“割れ窓理論”の悪しきサンプルを地で行ってしまってるのもよろしくないのかもしれません。

あと、気になるのは、車内に上がれるようにコンクリ製のステップが新たに設えられていることなのですが、なぜか車体の出入扉とは位置がズレていてプチ・トマソン化wしています。ちょうど周囲では陸橋の支柱の耐震補強工事をやっている最中で、その関係で一時的に車輛をズラしたのか、それともステップをつけたものの、やはりみだりに車内に入られては困るとあとから意図的にやったのか、量りかねるところです。

ところで、このホジ9の保存場所には『笠岡市交通公園』という立派な名前があります。ホジが来る以前は、コッケリルの9号機が置かれていたことは軽便ファンの皆様ならよくご存知でしょうが、ホジの撮影を終えて駅に向かおうとした矢先、陸橋へ上がる階段の傍らに小さな碑があるのを見つけ、思わず足を止めました。
碑文には『笠岡交通公園/この公園は、もと日本道路公団理事立神弘洋氏夫妻が交通事故で死去されたのを悼み、交通安全を願うその遺族の寄金をもとに設けられた。/昭和43年8月 笠岡市長 小野 博』としたためられています。
そんなわけで、最後に、以前は気にとめることもなかったこの公園の来歴を知ったことを土産に、東京の事務所へ戻るべく慌しく笠岡を後にしたのでした。
*写真全て2006.10.31 山陽本線笠岡駅周辺にて

COMMENT:
AUTHOR: 元社員
DATE: 11/02/2006 20:47:49
こちらではごぶさたしてます.
私は現物を見たことはありませぬが(ホジ),画像で見る限りではそれほど荒れているようには見えないんですが,目の当たりにするとそうでもないんでしょうね.
それとも,某所で放置されているコッ○ルの惨状を見慣れてしまったせいでしょうか.
(ちなみにそのコ○ペルですが,本当に大丼川に行くらしいです.やれやれ)
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COMMENT:
AUTHOR: cjm
DATE: 11/05/2006 00:52:47
>元社員さん
うちのクルマも写真に撮るとそんなに汚く見えない、のと一緒です(w
某所のアレは大井川行きですか…行くのはいいけど、その先どうしようというのか(~~;)。
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- 2006/11/01(水) 04:42:32|
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