まあ、いつかは出るのだろうという気がしてはいたが、つい先日ホントに出てしまった
鉄コレの別所線丸窓。
最近では鉄コレの箱買いをするのも躊躇うくらいにフトコロのアレな日々ではあるものの、昇圧前の別所線が青春の一頁だったと断言して憚らぬ身としては何とかピンポイントで手に入れたいものよと悶々としていたら、某方面からそれとはなしに助け舟が現れたおかげで、幸いにも無事1輛を確保できた。

で、動力を買い足し、車輪やら室内やらベンチレーターやらにチマチマと筆を差しつつ動力を組み込んで、足回りのバランスがアレなのはどうこう言ってもしゃなあいわなと思いつつもニンマリと眺めていた刹那、
うかい @ke_ukai
鉄コレの上田丸窓電車、どうも実車の印象と違う気がするのだけど、台車がデカ過ぎるのではないだろうか?
2013年5月6日 - 1:34などという疑問(釣り針)が垂れ下がってきたもので、まんまと釣られてみることにする。
足回りのバランスが云々というのは、そもそも“1/150の9mmゲージ”である以上、ただでさえ車巾の狭い上田5250はガニマタっぷりが悪目立ちして萎える、というハナシなのだが、よくよく調べてみたら鉄コレのそれは台車WBもボギーセンターも実車より長かったのだった。
まず、指定動力であるTM-19はホイールベース(WB)14mm/ボギー間60mm、150倍すると2,100mm/9,000mm。一方上田5250の実車はWBが1,981mm(6ft6in)/ボギー間8,839mm(29ft)で、1/150だと約13.2mm/約58.9mm。

5250の台車は、日車D型といってもチョット小さいやつなのである。過去の製品(シバサキ→キングス、キッチン)が、WB12mm級のトミーのベルニナ用動力を指定していたのも一理ある。
鉄コレ動力にはあいにくWB13mm級のものが無い。WBが同じってことだけならモデモの
ギフの510があるが、あの動力を切り刻んでまで鉄コレ車体にハマるよう手間をかけるのもどうか、というのが正直なところ。
で、思い出したのが、むかしキッチンの車体キットに、一寸イジった鉄コレ動力を仕込んだ
仕掛品のこと。
過去ネタの蒸し返しにはなるが、折角だからと此度の鉄コレと比べてみた。
仕掛品の方の動力は、鉄コレ用TM-02の床板を目分量で適当に切り詰めた代物で、ボギー間の寸法は実物通りなら-1mmだが、ガニマタ補正も兼ねて約3mm縮めてある。


台車枠も削って0.5mmくらい薄くした。といっても取付ボスを残しつつ軸受の出っ張りをニゲるための皿モミもしつつなので、案外面倒な作業ではあるのだが。

かような悪アガキの結果、足回りのバランスは、模型として眺める機会の多い斜め上からの角度でもまあまあ許容範囲にはなるかしら、と満足したところで7年余り寝かせてるうちに鉄コレの方が出てしまったのだからセワもない。
ところで、5250にオマケで付いてるトラス棒だが、動力を組み込む場合、これを車体なり動力なりに直に接着してはいけない。まず、上・下回りの組み付けが困難になる。しかも運転の際に直線番長化(笑)する。

動力の台車枠を外した状態で上下を組み付けてから、上回りのスソを軽くこじりつつトラス棒の取付部を潜り込ませ、そのあと台車枠を嵌める。トラス棒は完全には固定されず、車体と動力の隙間にカタカタとアソビのある状態でブラ下がる形になる。
このアソビが運転時には功を奏し、カーブの通過時もトラス棒の端が台車枠に押し出されるので、騙し騙しながらもエンドレスを走らせることが可能になるというわけ。

ただ、急カーブでの運転は要注意。走行中に写真(R177通過時)のようにトラス棒の端が台車枠の内側に入り込んでしまうことがあるので、カーブの向きが一方向だけの単純なエンドレスなら何とかなるが、Sカーブがあるとそこで確実に脱線する。
サブロク以上の車輛では、かようにトラス棒のある車種は運転(台車の首振り)のことを考えると悩ましい。軽便の場合は、上辺の窄まったアーチバーを履いてるケースが多いからあまり困らずに済んでいるが(困るとすれば小坂の客車くらいか)、Nの炭鉱モノを熱心にやっていた時分、院制式崩れの中型客車も欲しいなあと案ずるも、トラス棒の処理をどうしたものかと引っかかって真剣に手を出さずじまいなのを思い出したことであった。
今回ちょっと魔がさして、試しにツイートの加筆流用でエントリを起こしてみた。
今後も気が向いたらやるかも知れない。気が向いたら、ね。
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- 2013/05/07(火) 02:25:00|
- 散財(模型)
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