

先の軽便鉄道模型祭で発売がアナウンスされていた、6.5mmゲージファン待望の
クラフトWB12-6.5動力が、ようやくデリバリー開始となった。
そこで、この機会にインプレッションや“乙”への利用法などをつらつらとご紹介してみたい。
この動力は、さしあたり先の祭の記念キット
『北陸重機タイプモーターカー』との組み合わせがベストだが、それ以外にどんな車種に使えるかというサンプルとして、作りかけのHOナローの小型内燃機に仮組みしてみた例をお目にかける。
動力のホイールベースは12㎜のため、1/87スケールであれば実車のWBが1,000㎜前後のプロトタイプ(5tクラスの機関車が多い)に適している。既存製品でズバリ適合するのは乗工社/イモンの
『加藤5屯DL』やエンドウの立山砂防酒井5t辺りだが、外側台枠の機種であれば、±1mm程度のズレは目を瞑って利用できる。
●モデルワーゲン 加藤3t

現時点ですぐに入手可能な製品の中でもっとも適しているのは、モデルワーゲンの
『利根河原のKATO』『植田建設のKATO』だろう。
製品は3t機としてはややオーバースケールで、実質5tクラスの寸法となっているが、この動力を使ううえでは好都合な点もいくつか出てくる。
画像のように、スパーギア側を前にすると、ほぼ無加工での装着が可能。キットが全開仕様のため、エンジンフードは自作しなければならないが、キャブ内のフルインテリア再現が可能となる。
また、画像のごとくボンネット天板とモーターの上面の間に結構な空間があり、なおかつボンネットがやや幅広なのが幸いして、ボンネット内にはマイクロタイプのデコーダ(デジトラックスDZ125やレンツシルバーミニ/ゴールドミニ等)を何とか収めることが可能。そのため、
DCC化とキャブインテリア再現の両立もOKであるのがミソだ。
●モデルワーゲン 助六の酒井5t

MWの定番製品である『助六の酒井5t』シリーズだが、酒井の鋳物台枠(A型)5t機は木曽をはじめとする林鉄用(=2ft6in)がメインで、あまり2ftの実車例を聞かない。そのため、実車準拠の利用方法として考えられるのは
こんなプロトタイプや、いずれMWから出るかもしれない?プリムスFL1の“乙”化といった辺りだろうか。
画像のとおり、ボンネット半開仕様ならモーターは完全に隠れる。キャブ内にはギア廻りが多少出っ張るが、それでもかなり空間に余裕があるため、デコーダや人形の搭載も楽に行える。
ただ、動力側の取付ステーが床板より上に出っ張るかたちになるため、エンジンの装着も考慮すると取付方法には多少の工夫が必要。
●ワールド工芸 立山砂防 酒井5t

ワールドの立山砂防 酒井5t(C19)は、全体としてはほぼ忠実に1/87スケールで再現されているものの、動力装置の関係でWBが長く(スケールで10.9mmのところ13.5mm)、かつ軸受位置が後方にオフセットされているという難点があった。しかしクラフト動力を用いれば、軸受をほぼ正確な位置に直してやることができ、乙化のみならず、出来栄えの印象もグッと向上させることができる。
なお、取付に際しては、前側の床板に新たに孔アケ+タップ立てのうえ、高さの調整のためt1.0のワッシャを噛ませている。
…とまあ以上のように、既存製品にもいろいろ応用がきくものだとご理解いただければ幸い。
動力の使用インプレやデコーダ装着などのTipsはまた追って。
※このエントリは2009.10.27アップ分に全面的加筆をしています。
- 2009/11/09(月) 01:45:00|
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彦根ご城下巡回バス(近江鉄道 いすゞBXD30)
豊郷小学校旧校舎群 講堂
近江兄弟社学園 教育会館
近江兄弟社学園 ハイド記念館
近江鉄道 彦根口駅便所
<すべて2009.10.31~11.1撮影>
週末に一泊で近江へ行ってきた。
主目的が
これだったのと、あいにく近江鉄道の彦根口車庫が公開日でなかったために車輛系鉄分は少なめだったが、ひょんなことから(おそらく)生まれて初めて“走る”ボンネットバスに乗車、という予想外の収穫もあった。
ちなみに4枚目の画像、いつの年代のどんな材質の塗料だとこういうことになるのか、Oスケールくらいなら再現可能だろうか…とか要らぬ興味がつきない。
- 2009/11/03(火) 22:40:38|
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