
前のエントリでお約束しておきながら、バタバタしててすっかり遅くなってしまいましたが、3日に見た“ナベ風呂”のお話とまいりましょう。
そもそも『ナベ風呂』とは何かといいますと、「ナベトロに水を張り湯を沸かして、お風呂として入る」という
羅須地人鉄道協会の伝統芸能。
トロッコを風呂として使い、時にはそのまま本線走行もしてしまったりするという、ある意味トロッコマニアの夢?といっても過言ではない遊びです。
(上の画像は2004年GWのときのもの)
ところが、今回のGW運転を控えたある日、気になるウワサを耳にしました。今までは、蒸機のカマを焚くことによってお湯を沸かしていたのですが、据え置きで焚くために煙管が詰まるなど機関車にやさしくない面もあるため、今後はやらないかも知れない?…と。確かに、古い蒸機の延命のためには伝統芸能がついえるのも止む無し、なのかもしれませんが、今年からもう見られなくなるというのは、正直寂しさをおぼえずにはいられませんでした。
…しかし!現地を訪れた5月3日のこと。夕方になって、1輛の“風呂専用”ナベが手押しで入れ換えられまして、ポッターに連結されたのです。ワクテカで成り行きを見守っておりますと、なにやら色々小道具も用意され…果たして、ナベ風呂は新処方によりめでたく?実現される運びとなったのでした(^^)。

まず、ナベの内側を洗浄ののち水を張り、蒸機からスチームを引き込みます。
今までなら、先述のとおりカマを焚き続けていましたが、今回は営業運転を終えて火を落としている最中のカマの余熱のみを利用します。しかし、それだけでも暫く置いておくと意外と良い湯加減に達しました。一人だけで入るならこれで充分なくらい。

しかし、そのままでは冷めるのも早いですから、何人も続けて入るには難があります。そこで、トロのフレームにコンロを置いて直接追い焚きし、五右衛門風呂よろしくスノコを沈めて浸かる、という荒業が試されたのでした。
周囲の期待を一身に浴び?、自ら実験台になられたのはA事務局長ですが、いや~気持ちよさそうですねえ(^^)。
ただ、ナベに直火をかけているだけに「(追い焚き中は)背中をもたれるとちょっと熱い」という感想も…

長時間続けるとプロパン代がいくらかかるんだ、という懸念もあるようですが、ともあれめでたくナベ風呂の伝統は守られました!メデタシメデタシ。
それにしても、A事務局長の入浴中、周囲ではごらんのように皆寄ってたかって“撮影会”状態でした(^^;)。ナベ風呂を初めてナマで見た、という同行の友人たちは、異口同音に
「同性のハダカを見てコーフンしたのは生まれて初めてだwww」などとのたまいつつさかんにシャッターを…そういう?意味でも、鉄道趣味界の伝統芸能、いや無形文化財の面目躍如。すえ永く受け継がれんことを祈るばかりです(^^)

【写真:特記以外すべて2007.5.3 成田ゆめ牧場にて】
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- 2007/05/19(土) 11:41:53|
- 外出(鉄)
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皆様ご無沙汰しております。
気がついたらGWも終わってしまい、バタバタの日々が帰ってきてしまいました…ので、4月下旬から連休までのモロモロ、アリバイ更新でお茶を濁させていただきたく<(_ _)>
●KBMC沼尻運転会前エントリで予告の通り、4/22に沼尻鉄道のモジュールを“地元”で展示・運転してきました。
現地の『桜まつり』とタイアップながら、直前の天候不順で桜は咲かず…なのが残念でしたが、沢山の地元の方に来ていただき、往時を知る方々からも模型を前に貴重なお話を聞くことができました。遠征運転会の醍醐味です。
で、詳しくは
こことか
こことか、あるいは今月下旬発売の模型誌とかを…(例によって他力本願でスマソ)。
●散財4/30は浜松町で模型市でした。今まで3月(その昔は12月)開催だったのが、GWに移ったもので会場はえらい混みようで辟易しましたが、とりあえず目当てのものはゲト。もっとも、仕掛品消化が先なので当分熟成か…(なかなか男になれない、ともいう^^;)
●もちろん成田にも5/3はゆめ牧場へ。GW吉例・
羅須の蒸機運転であります。
今回の表向きのトピックは、3号機の全検出場(もっとも、3日の時点では修復完了まであと一息…で火は入っていませんでしたが)。機体色も青に衣替えしてお目見えです。
もともと3号機は、台湾から買い戻して国鉄小倉工場で修復したさいに青(おそらく国鉄の青20号)に塗られていた過去があります。それだけに、今回塗り替えられた姿の画像を先に羅須のサイトで見たときは「昔の姿に戻ったみたいだな~」と思っていたのですが、イザ現物を目の当たりにしてちょっと拍子抜けしました。その色は、実際には単なる青よりも赤みの強い、まさしく“群青色”というべき色調で、それゆえ往年の青塗装とはまた印象を異にしているのでした。

これって、要はデジカメの悪戯なんですね。デジカメには紫色の発色が苦手で青く写る機種が多い…ということは漠然と知ってはいたものの、今まで偶々紫色の被写体(花とか)をことさら意識して撮る機会がなく、初めてその弱点を思い知らされたのでした(^^;)。
逆に銀塩だと、カラーポジで青紫の花がピンクに近い赤紫に写ってしまう性癖がありました(2つ下のエントリの石川台の写真参照)。それを改善するには、確か一枚数万円もする特殊フィルターが必要だったような…むずかしいもんですね。
というわけで、3号機の画像は、デジカメ(リコーR1)で撮りっぱなしのもの(上)と、現物に近い色合いにイジったもの(下)を並べてお目にかけることにします。(撮影:2007.5.3)
一方、表向きでない(w)トピックは…“ナベ風呂”のおはなしですが、続きは追々別エントリで(^^)。

COMMENT:
AUTHOR: シバッチ
DATE: 05/08/2007 12:49:35
5/3は会社に行く為にクルマで首都高に目黒から乗りました。
8:30近辺にampm前にBXを停めてましたよね。
脇を通過する際、3回クラクションを鳴らしてみました。
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COMMENT:
AUTHOR: 馬子
DATE: 05/08/2007 20:01:55
その特殊フィルター、どこかにしまってあるかも。
「はなしがちがう」発色の原因の一つは、紫外線のイタヅラもあるという話を聞いたことがあり。
緑色が灰色がかった発色になってしまうのと同類だとかなんとか。
ちなみにこのフィルターは、85㎜以上の焦点距離のレンズとの組み合わせでないと効果を発揮しないそうです。(ケンコーのカタログより)
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COMMENT:
AUTHOR: cjm
DATE: 05/09/2007 01:39:52
>シバッチさん
おおーニアミス!オラは店内で買い物(お茶とか)であったと思われ。
ちなみにあの店はampmじゃなくて紫ローソンですが…
>馬子さん
むむ、なにげのあのフィルター持っていたとは。おそるべし(^^;)。
来年春に石川台で試させてください(w
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- 2007/05/08(火) 03:43:01|
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